Breakfast in America An Apple A Day... NAZZ NAZZ WILCO FILM  the not lame recording company SIX YEARS OF POWER POP
ブリティッシュ・ロック/ポップバンド、スーパートランプ1979年の6th。僕がこのバンドを聴くキッカケはUSパワポバンド、スーパーデラックスが「give a little bit」(前作『even in the guietest moments』収録)をカバーしていたことから。異様に気に入ったその曲のオリジナルって事でまずはベスト盤を購入しました。その後レンタル品落ちでコレをゲット。まずヒット#4曲から紹介。#2「the logical song」。最初はブラスアレンジなどが気になってそれほど聴かなかったんだけど、やっぱり曲の力に押されて今では好き。メロディは暗さというか哀愁のポップさがいかにもブリティッシュ。ちょっとポリスみたいかな。#3「goodbye stranger」はベスト盤でも好きな曲でかなり言葉数が多い曲なのにミドル#なのがイイですね。バックの音もかなりハイセンスで唸る。#4「breakfast in america」。コレが1番のオススメですね。一発で好きになりました。アンディ・スターマーのvo.を想像して聞くとまさにジュリーフィッシュになる。#6「take the long way home」は#2と同系ですがこちらの方が希望が見える(歌詞不明ですが)。そういう意味ではアメリカ的。メロディはもちろん美。では他の曲。#5「oh daring」もピアノバラードの#7「lord is it mine」もあまりにストレートなアレンジ/メロディなのでちょっと肩透かしですが、純粋に良い曲でフックも効いて盛り上がるので実は結構リピート。#8「just another nervous wreck」もピアノが核のロック#でまあまあ。シングル曲と他の曲の出来の差がちょっとありますが#10「child of vision」はピアノインストとしても聴ける大作で聴く価値アリ。ちなみにオススメはベスト盤かな(笑)。前作5thや3rdも手にしたいです。 1969年サイケ・ポップバンド、アップルの1st。バンド名とジャケからしてもビートルズの影響はあるのですが、そこまでフレンドリーポップな感じではないな。#1「let's take a trip down the rhine」のポップ#はピアノも軽快に「カモン!カモン!」のコーラスも人懐っこくて、でもギターソロ前面にブルースロックばり。1曲目としては抜群。同じく#2「doctor rock」はまさにこの時代のビートロックな曲調ですが、音が塊で迫ってくるのですごくカッコいい。サイケデリックなアレンジも随所に。ポップバンドに不釣合いのはずのナキのギターから始まる#3「the otherside」はマイナー調ながらピアノを絡めたメロディも素晴らしく、アルバム1番の佳曲と言えます。#4「mr. jones」もピアノが肝で中期ビートルズのようなアレンジワーク。でもちょっと薄っぺらか?でも何度も聴くとハマる。ロック#5「the mayville line」はライブでは準備運動もしくは締めに使われるであろうライブ会場の温度を高める曲。#6「queen of hearts blues」もかなりバックの音は中期ビートルズを総動員してます。ちょと曲が弱いか?。クレジットを見る限りおそらくヤードバーズのカバー#7「rock me baby」。アルバム聴いてるうちにいつの間にかブルースロックのアルバム聴いているのかと思いました。#10でも「psycho daisies」をカバー。ベック&ペイジ時代に思い入れがあるみたいだ。演奏は型にハマってイケてます。ってことで特に後半はポップ好きにはどうかって曲も増えるのですが#8「buffalo billycan」、#9「pfotograph」はそれでもパイ時代後半のキンクスぽいポップさがあるし、ラスト#12「pretty girl love you」も軽快なポップ#で締めてくれますよ。 トッド・ラングレン在籍のバンド。そしてアメリカン・モッド・ロックバンド、元祖パワーポップバンドとも称されるナッズの1969年の2nd。1stはヤードバーズやフー、ムーヴといったUKバンドの影響大。この2ndはそこからよりポップ色を強まる。#1「forget all about it」からアレンジなんでしょうか?楽器の音一つ一つが活き活きとしている。ハードなのか、ポップなのか、その微妙なファジーな感じがとんでもなく心地よくてタマラナイ。#3「rain rider」はブリティッシュ・ハードロックをちょっとコミカルに演奏してみた感じで重たくはない。スローな#4「gonna cry today」も一聴してもなんて事ないメロディなんだけどな、まさにトッド。#5「meridian leeward」のサイケがかったアレンジにハイトーンvo.でのコーラスは中期ビートルズの影響か。一瞬ジョンレノンの声が聞こえた気がした。ビートポップ#6「under the ice」は、何といってもドラムですな!ドラム。機関銃のようなキースムーンばりのドラム。マジですごい。そして個人的ベスト#7「hang on paul」。この曲だけは"元祖パワポバンド"に若干違和感を感じる僕でさえ異論はありません。ハードなビート感にポップフィーリングたっぷりのコーラス/ハーモニーが抜群。ホーンセッションを交えたゴキゲンなR&B調の#8「kiddie boy」はNRBQを思い出す。#9「featherbedding lovers」もUKブルースロックの影響がでた曲。初期フリーが好きなならビビっときます。ラスト2曲も聴き所。#10「letters don't count」は後のソロ作にも通じるミディアムバラード。でもって10を超える大作#11「a beautiful song」はほぼインスト#(ラストでvo.入ります)で全体的にギターがむせび泣き、途中メロディアスに変化する。アルバム通して万人に受けるかは微妙ですが何曲かは必ず響くはず。 2002年にアメリカで劇場公開された音楽ドキュメンタリー。主役は今やアメリカを代表するロックバンドのウィルコ。僕のフェイヴァリットバンドの1つでもあります。ブレイク作4th『yankee hotel foxrot』のレコーディングに加えライブ映像も満載。僕自身、マジック・ロック・アウトでの初来日(にして今のところ唯一の)公演でその感動のステージを体験できましたが、まだ未体験の方は是が非でも見たほうがいいです。買ってから何年も経ってますが今でもよく見ます。まだジェイ・ベネットが脱退前なのでジェフとの確執。そしてレコード会社との確執でアルバムのリリース自体が頓挫(結局レーベルが変わってノンサッチレーベルから発売)。等など盛りだくさんで飽きさせないから。そして見えてくるのはあのアルバムがこれほどまでに練りに練られたアルバムだったって事。合わせて随所で見られるライブ映像ではストレートなロックバンドなんだって事。ライブ映像での聴き所はミネアポリスでの公演、「i got you(at the end of the century)」。2nd収録の大好きな曲。これがライブだとさらに良いのだ。実際生で聴いた時はあまりのカッコよさにシビレました。それから「misunderstood」も圧巻です。そのライブの楽屋風景ではソウルアサイラムやジェイホークスの顔も見られます。デイヴパーナーはいたずら小僧のようだ(笑)ラストでの「heavy metal drummer」や「monday」の肩の力が抜けたジェフ・トゥイーディーの姿はビートたけしがロックしているようだ・・。そこにはもうジェイ・ベネットはいない。確かに神経質な彼と共にするのは正直キツそうだ。でも3rdのようなポップさは彼がいないとナー。ま、それはさて置きとにかくまたライブ見たいのですよ。フジロックとか来ないかな。 ビッグ・ディール崩壊後、パワーポップファンの心の拠り所となったノット・レイムレーベルの6周年を記念してのコンピレーション(2001年)。ほぼ未発表曲で当時大変お世話になりました。ミドル#で聞くほどに染みてくるような良質#(まさにツボ)が揃っている。#1「janet greene」(sun sawed in half)は繰り返されるリフが耳鳴りのように。大好きなシャザムの#2「everything」(shazam)、期待を裏切らないシャザム節。#3「karen valentine」(idle jets)も地味ながら古き良きグッドメロディ。出ましたポウジーズの#4「saying sorry to myself」(posies)。完璧!この曲聴いてアルバムを心待ちにしてました。#5「love」(rook)はスポンジトーンズライクな音が聞こえてビビッ。#6「simplified」(myracle brah)のビートリッシュで力強い#に即買い。#7「cul-de-sac」(doug powell)でダグの声の魅力にやられ、大御所#8「never enough」(dwight twilley)。#9「found missin'」(terry anderson)のノリノリR&Rに胸を躍らせマイケル・カーペンターのパワポ#10「heartbreaker」(michael carpenter)でガッツポーズ。ツボにハマッたスロー#11「spinning out」(flamingo)。#13「milkyway」(mark helm)はある時期ヘビロテしました。ピアノ#14「greatest mistake i ever made」(martin luther lennon)は名曲だ!哀愁#15「mother of pearl」(starbelly)もハマッタ。ルビナーズの名曲#16「the girl」(rubinoos)。フック効きまくりの#17「where has your lover gone」(wanderlust)でテンション↑、シュガーボイスの#18「for the first time」(ken sharp)もパワポのお手本メロディ。ラスト#19「great dream」(scot sax)もコーラス効いた良質ミドルポップ#。今聴いてもトキメキますわ。